メディアサイト|2026.05.13

「Forbes JAPAN」トップページの表示速度ボトルネック研究

Google Fontsによるレンダリングブロック、PNG画像のフォーマットなどのボトルネックが観測され、これらを解消するシミュレーションではLighthouseスコアが73から最大100まで変化する結果が得られました。Core Web Vitalsの大きな改善が期待できます。

Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

https://forbesjapan.com/|調査日: 2026-03-19

より詳しいレポートについてはこちらを参照ください。

この研究は自主的に実施したものであり、サイト関係者からの依頼によるものではありません。掲載の取り下げを希望される場合はお問い合わせください。

Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

Forbes JAPANは、米国の経済誌Forbesの日本版として、ビジネス・テクノロジー・ライフスタイルなど幅広い分野の記事を配信するメディアサイトです。モバイル環境での表示速度について、どのような要素がボトルネックとなっているのかを研究するため、解消シミュレーションを実施しました。

Core Web Vitalsにつながる指標の改善ポテンシャル

観測時点全ボトルネック解消シミュレーション後
観測時点のLighthouseスコアシミュレーション後のLighthouseスコア
指標観測時点解消シミュレーション後変化量
総合スコア73100+27
LCP6.7秒0.5秒-6.2秒
FCP1.3秒0.3秒-1.0秒
SI5.1秒1.3秒-3.8秒
TBT0ms0ms変化なし
CLS0.0010.000-0.001

総合スコア が73から100へと27ポイント変化するというシミュレーション結果が得られました。特に LCP(Largest Contentful Paint = ページの主要コンテンツが表示されるまでの時間)が6.7秒から0.5秒へと大幅な変化が観測されており、表示速度に強く影響するボトルネックが存在していたことが読み取れます。

なお、TBT(Total Blocking Time = メインスレッドのブロック時間)は観測時点で既に0msであり、JavaScriptの実行によるブロッキングは観測されませんでした。

読み込みプロセスの変化を動画で体験

本サイトは観測時点でも表示が早く、解消シミュレーション後との差は読み込みプロセス動画上では微妙なものにとどまっています。

サードパーティータグの影響

本研究ではまず、サードパーティータグを段階的に除去することで、タグ全体が表示速度に与えている影響を観測しました。あわせて、タグ由来のノイズを取り除くことで、サイト自体のボトルネックを観察しやすくする狙いもあります。タグを完全に除去することは現実的ではありませんが、最適化によってどこまでの改善ポテンシャルがあるかを把握する材料としてご覧ください。

本セクションは「サードパーティータグがページスピードに影響を与えている」という現実を数値で示すとともに、それらを最適化することでどれだけのスピード改善ポテンシャルがあるかを示唆するものです。

リソース数の内訳(サイト固有 vs サードパーティタグ)

オリジナルページの全240リソースのうち、サイト固有のリソースは143件(約6割)、サードパーティタグ由来のリソースは97件(約4割)を占めていました。ページスピードのボトルネックを正確に把握するには、まずこの4割のタグを取り除いてサイト固有のパフォーマンスを分離する必要があります。

forbesjapan.comでは30種類97リソースのサードパーティータグが確認されました。以下に種別ごとの一覧を示します。

HTMLから直接読み込まれているタグ

タグ名種別
Google Tag Managerタグ管理
Google Analytics (gtag.js)アクセス解析
Google/Doubleclick Ads (GPT)広告
Flux CDN (Prebid)広告
Amazon APS広告
btloader.com広告
Google FundingChoices広告
Ad Traffic Quality広告
ad-delivery.net広告
dns-finder.com広告
Facebook Pixel広告計測
Outbrainレコメンド
Taboolaレコメンド
LinkedIn Ads広告計測
LINE Tag広告計測
SmartNews Ads広告計測
popInレコメンド
PardotMA
npttech広告
linkties.com広告
Piano Analyticsアクセス解析
Piano Composerユーザー体験管理
pa-cd.com解析
YouTube (iframe_api)動画
Webpush (cdn.webpush.jp)プッシュ通知

GTM経由で読み込まれるタグ

タグ名種別
Twitter/X Conversion Tracking広告計測
Microsoft Clarityヒートマップ
AhrefsSEO分析
opecloud.com広告
flux.jp広告

除去シミュレーションの結果

サードパーティータグを一括除去した際の指標変化は以下のとおりです。

指標観測時点(タグあり)タグ除去後変化量
総合スコア73100+27
LCP6.7秒0.5秒-6.2秒
FCP1.3秒0.3秒-1.0秒
SI5.1秒1.5秒-3.6秒
リソース数240143-97
転送サイズ5.97MB2.93MB-51%

サードパーティータグを全て除去した状態では、総合スコア は73から100へ変化し、LCP は6.7秒から0.5秒まで短縮される結果が得られました。これはあくまで上限値であり、実際にはこの一部しか実現できないとしても、サードパーティータグの最適化には無視できない改善ポテンシャルがあることが読み取れます。

特筆すべきは、サードパーティータグを除去しただけで 総合スコア が100に達した点です。この結果から、Forbes JAPANのサイト自体の構成は十分に高速であり、パフォーマンス低下の主因は30種類97リソースにおよぶサードパーティータグにあったことが分かります。

サイト固有のボトルネック

サードパーティータグの影響を排除した上で、サイト固有のボトルネック仮説を全3件検証しました。その中から、特に影響の大きかった2件を紹介します。

ボトルネック: Google Fontsによるレンダリングブロック

観察された状況

Google Fontsから3書体(Noto Sans JP、Lato、Roboto Condensed)が読み込まれており、合計47リソース(1.16MB)を消費していました。特に Noto Sans JP のCSSは同期読み込みされており、Lighthouse のトレース分析では116msのレンダリングブロックとして検出されていました。

日本語Webフォントはアルファベットフォントと異なり、文字数の多さからUnicode範囲ごとに分割された44個のwoff2ファイル(合計823KB)をダウンロードする必要があり、データ量が桁違いに大きくなります。デザインとしてWebフォントを使いたい意図は理解できますが、表示速度への影響もまた大きいものでした。

解消シミュレーションの方法

Google Fonts 3書体の読み込みを全て廃止し、OSのシステムフォントにフォールバックさせました。HTML内の <link> タグ(dns-prefetchpreconnectstylesheet)を削除しています。このシミュレーションはサイトのフォントの見た目が変わることを前提に行いました。

シミュレーション結果

指標解消前解消後変化量
FCP0.3秒0.3秒-0.1秒
SI1.5秒1.3秒-0.2秒
転送サイズ2.93MB1.77MB-1.16MB(40%削減)

FCP は341msから269msへと72ms(21%)短縮される結果が得られました。レンダリングブロックCSS(116ms)の解消が主因です。転送サイズも2.93MBから1.77MBへと1.16MB削減されており、日本語Webフォントが転送量に与えていた影響の大きさが読み取れます。

ボトルネック: PNG画像のフォーマット

観察された状況

サイト内で使用されている画像のうち24枚がPNG形式で配信されていました。合計サイズは1.06MBです。

解消シミュレーションの方法

PNG画像24枚をWebP形式に変換しました。レグレッションテストでは視覚的な差異は検出されず(Diff Percent 0.00%)、見た目の変化なくデータ量のみを削減するシミュレーションです。

シミュレーション結果

指標解消前解消後変化量
LCP0.5秒0.5秒変化なし
総合スコア100100変化なし
画像サイズ1.06MB743.5KB-345KB(31.7%削減)

総合スコアLCP への直接的な影響は限定的でしたが、転送サイズは345KB(31.7%)削減されました。特にアイコン系の画像では80%以上の削減率が観測されたものもあります。Lighthouse スコアには表れにくいものの、通信環境の悪い端末での体験に影響する要素です。

まとめ

Forbes JAPANトップページの表示速度を研究した結果、以下のボトルネックが観測されました。

最も影響が大きかったのはサードパーティータグです。30種類97リソースのタグが LCP を6.2秒、総合スコア を27ポイント押し下げていたことがシミュレーションで立証されました。サードパーティータグを除去しただけで 総合スコア が100に達したことから、サイト自体の構成は高速であり、タグの負荷が支配的であったことが分かります。

サイト固有のボトルネックとしては、Google Fonts(特にNoto Sans JP)のレンダリングブロックFCP を21%押し下げ、転送量を1.16MB増加させていました。またPNG画像のフォーマットも345KBの転送量増に寄与していました。

これらの結果から、Forbes JAPANのパフォーマンス課題はサイト構成そのものよりも、外部リソース(サードパーティータグとWebフォント)に起因する部分が大きいことが読み取れます。

Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

https://forbesjapan.com/|調査日: 2026-03-19

より詳しいレポートについてはこちらを参照ください。

この研究は自主的に実施したものであり、サイト関係者からの依頼によるものではありません。掲載の取り下げを希望される場合はお問い合わせください。

Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
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